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- 導入前の課題
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仕出し弁当は便利だったが、メニューが固定的で社員の好みに合わず、総務担当者の負担も大きかった。自由度と効率を両立できる仕組みを探していた。
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- 導入の決め手
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複数ショップから個人で選べる自由さと、集計・精算が不要な運用のシンプルさ。社員の感性に合う“デザイン性のある制度”として評価された。
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- 導入の効果
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社員が自分のスタイルでランチを楽しめるようになり、職場に「選ぶ楽しさ」と「ゆとり」が生まれた。総務の手間も減り、働く環境の質が高まった。
ファッションブランド発の働き方改革。センスと機能を両立したスマートな食の福利厚生。
会社概要

株式会社栗原は、帽子ブランド「OVERRIDE(オーバーライド)」を中心に展開するファッションメーカーです。
東京・大阪を拠点に、企画から製造、販売までを一貫して手掛け、日本の帽子文化をリードする存在として知られています。
社員数は約70名。男女比はほぼ半々で、平均年齢は45歳前後。ファッション業界らしく、感性とプロフェッショナリズムを両立したメンバーが集まっています。離職率は5%以下と低く、長く働ける職場として定着しています。
オフィスは社員のクリエイティビティを刺激する場として設計されており、働くことそのものが「ブランド体験」につながるよう意識されています。
背景と課題

コンクリート調の質感とアートピースが共存する洗練されたオフィスは、ファッションブランドを支えるクリエイターたちが集う、まるで「都会のギャラリー」のような雰囲気を漂わせています。
同社では、「働く場所そのものがブランドを体現する場である」という考えのもと、空間デザインや社内ブランディングにも力を入れてきました。
しかし、昼食に関しては以前から課題を抱えていました。仕出し弁当を利用していたものの、メニューの自由度が低く、見た目や味のマンネリ化も進行。社員の嗜好に合わせた選択肢を提供できず、また総務担当者の負担も重くなっていました。
導入のきっかけ

2019年、社員の食環境を見直す中で、「せっかくデザイン性の高いオフィスで働いているのだから、ランチタイムも『自分たちらしい』時間にしたい」という声が上がりました。
複数のサービスを比較検討する中で、シャショクラブは個人ごとにスマホで簡単に注文でき、複数ショップから選べる自由度が評価されました。
また、注文集計・精算不要で運用がシンプルな点も大きな決め手。「管理のしやすさと、社員が選ぶ楽しさの両立ができる。 まさに私たちに合っている」との声から導入が決定しました。
導入内容と運用の工夫
2019年に導入を開始。会社が一部を補助し、社員は最大で半額の自己負担で利用できる設計です。
前日注文制を採用し、配送されたお弁当は袋のまま搬入。部署ごとに担当を設け、受け取りと配布を効率的に行っています。設置場所は社員の導線を考えて配置。受け取りや配布の流れがスムーズになり、オフィスの日常に自然に溶け込む仕組みとして定着しました。
導入効果
導入後、社員のランチ時間に変化が生まれました。
「今日はどこのお弁当にする?」と自然に会話が生まれ、ランチがコミュニケーションのきっかけになっています。曜日ごとにお気に入りのショップを決める社員も多く、選ぶ楽しさが職場の中に息づいています。
また、担当者の負担も軽減され、集計・精算作業に追われることがなくなりました。
健康的なメニューを選ぶ社員も増え、「見た目も美味しそう」「選ぶのが楽しい」といったポジティブな声が多く聞かれます。食への満足度と業務効率、双方を高める仕組みとして定着しました。
今後の期待と社員の声
- 「月ごとの注文履歴やカロリーが見えると嬉しい」
- 「健康アプリと連動したらもっと面白い」
- 「ポイントがたまる仕組みやイベント要素があると楽しめそう」
- 「もう少し早い時間に届くと助かる」
社員からは、健康・楽しさ・利便性の3点でさらなる進化を期待する声が上がっています。同社では、食を通じたモチベーションづくりをこれからも続けていく方針です。
こんな企業におすすめ
- デザインやブランド性を重視する企業
- 仕出し弁当の手間やマンネリ化に課題を感じている企業
- 働く空間と福利厚生を一体的に整えたい企業
- 社員が自分のスタイルで食を楽しめる仕組みを導入したい企業
この事例は、ブランドと働き方を融合させた福利厚生の実践例です。株式会社栗原は、センスのあるオフィスと自由な食の選択を通じて、 社員一人ひとりが「自分の働く場所を誇れる」環境を形にしています。
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